2023/11/27 10:03
森から生まれ、森を産み出す蜂蜜づくり
僕らが目指しているのは「発展するほど森林が豊かになる」蜂蜜づくりの形です。収益の一部(現在は年間売上の5%と設定)を「多様性の豊かな森づくり」に投資しています。このページでは、僕らがこれまでに取り組んできた森づくりの様子を少しだけご紹介します。
2025.11.8
鈴ヶ段ビオトープ:森づくり2025

西粟倉村で森づくりに取り組む「株式会社 百森」さんと協同して「ビオトープ」として整備を進めている鈴ヶ段(すずがだん)。今年は、一般の参加者さんたちと共に下記の3つを実施しました。
【1】急斜面に階段をつくる
【2】丸太をどける・道をつくる
【3】池をつくる
以下では、それぞれについてレポートしていきます。
【1】急斜面に階段をつくる
僕らが目指すのは、様々な生き物が集まる森。そして、子どもも、大人も気軽に立ち寄って、思い思いの時間を過ごせる場所です。ビオトープ内には急峻な坂があり、雨の日などは登るのも一苦労。今年は、ここに階段をつくることにしました。

今回は「木の杭」と「木の板」を使い、階段をつくっていきます。木の杭は、地元企業の「木燻さん」につくっていただきました。階段づくりのステップは、こちら。
① 大きなハンマーを使って、木の杭を斜面に打ち込む

② 階段の大きさに合わせて板を切り、杭の内側に入れる
③ 地面をならし、階段のステップをつくる

大人でも大変な作業ですが、子どもたちが本当に頑張ってくれました!楽しそうに作業する子どもたちを、
笑顔で見守る大人たち。とっても素敵な時間が流れるひとときでした。みんな汗だくになって、
なんとか階段が完成。これで、いつでも登り降りができます。
笑顔で見守る大人たち。とっても素敵な時間が流れるひとときでした。みんな汗だくになって、
なんとか階段が完成。これで、いつでも登り降りができます。
【2】丸太をどける・道をつくる
「人は“土の黒色”が見えていると、“どこを歩けばいいのか”がわかって安心しがちです。」
笑顔でクワを振りながら、「株式会社 百森」の田畑さんが言います。

自然のままの場所は、地面がデコボコ。石だらけ、雑草だらけの地面は、「どこを歩けば良いのか」がわかりません。「進むべき道が見える」だけで、人はとても勇気づけられるのです。みんなで地面をならし、「道」をつくりました。

通路に張り出している枝は、木々に「ごめんなさい」を言いながら、切らせてもらいました。切る枝は最小限に。子どもたちもノコギリを持ち、せっせと木を切ってくれました。

この場所には、丸太がゴロゴロ転がっています。人の手で運べるものは、そのまま。大きなもの・重いものは、チェーソーの力を借りて。みんなで力を合わせて運んでいきます。
丸太は、生き物の棲家にもなります。完全には取り除かず道の端に設置して土に還るようにしました✨

気持ちのいい風の吹く場所で、みんなで汗を流す。それだけで、子どもも、大人も、みんな笑顔になるんです。
【3】池をつくる
静かに”たゆたう”水の周辺には、様々な生きものが集まります。特に僕らの村では、水の流れが速い場所が多いんです。「ゆっくり、たゆたう場所」を増やしていくことが、生きものの多様性を高めるために必要なのです。

川岸に、木が覆いかぶさる、絶好の場所を見つけました。ここに「池」をつくります。でも、一体どうやって?それは…「力技」です。
① 大きな岩をパワーでどかす
② 底をツルハシで掘る
③ 周囲に石組みをして囲む

腰の痛みと引き換えに、小さな池ができました。川から少しずつ水が入るけども、しっかりと水が、たゆたう。様々な生き物たちにとって、とっても棲み良い場所ができました。
道をつくる際に、どけた丸太。その中から形よく、適度に朽ちているものを選び、池に設置します。小さな生きものの隠れ家となり、より多くの生きものを集めることを願って。

本当に小さな池ですが、この場所に、どのような影響を与えていくのか。今から、とっても楽しみです。

